FEATUREこの歯科医院の特徴

【FROM:院長・歯科医師 長谷川】



先日、大学時代の後輩たちと久しぶりに食事をしました。

その中の一人は独立開業して数年経っているんだけど、開業前に思っていたよりもクリニックの運営が上手くいっていないみたいだった。

彼の主な悩みは、スタッフ教育。

殆どのスタッフとは良い関係が築けているみたいなんだけど、一人だけ人間関係が上手くいかないスタッフがいるらしい。

問題点を具体的に言うと、患者さんへの対応をアドバイスしてもなかなか改善案を受け入れてもらえないそうだ。

こういう人は、アドバイスをしても、

「いや、、」

「でも、、」

「それをしてしまうと、、、」

みたいな返事が瞬時に出てくる。

こういう人は、いくら良いアドバイスをしても受け入れることができない。

もちろん、これは

「反論してはいけない」

という意味ではない。

いつもみんなには言っているけど、自分自身の「答え」の精度を上げるため、「最適解」を出すためにも反対意見はとても大事だ。

ここで私が言いたいポイントは「瞬時」に反論が出てくるという点。

これはつまり、アドバイスや情報を


「受け入れて、理解して、考える」

ということをしている訳ではなく、

ただ単に、

「自己防衛」

しているにすぎない。

大抵のケースでアドバイスというものは、当人のやっている事をもっと違ったやり方でやればもっと良くなるとか、今のやり方ではダメだとか、当人の行為を多少なりとも否定する部分が入る。

その場合、セルフイメージや自己評価が低い人は、

「私は攻撃された」

と感じる。

「私は今、○○さんに攻撃されたので防衛しなければいけない」

アドバイスに対してこういう捉え方をしているのではないだろうか。

人間は、周りから

「私は正しいと思われたい」

と考えている。

そういう心理もあって、何か自分のやっている事を少しでも否定されるとその真意を理解しようとするのではなく、「防衛」し、場合によっては「攻撃」もする。

みんなにも分かってほしいと思うけど、成長や変化というものは、根本的には、

「今の自分のままではいけない」


という所からスタートするものです。

自己否定ができないのは、恐らく低いセルフイメージ、自己評価が原因。

セルフイメージの高い人は、自分の行為を否定・批判された所で、自分の人格を批判されたとは思わず、自分の行為と、自分の人格を切り離して考えることができる。

そして、相手の言うことを真意を理解して、それが妥当であれば受け入れ、妥当でなければ「なぜか?」ともっと質問することだろう。

そして、最終的に違うと思えばそのアドバイスを採用せず、納得すれば採用して、自分の行動を変える。

これが成長する人なんだよね。

あなた即座に反論していませんか?