正しいのは「上司」ではなく・・・
【FROM:院長・歯科医師 長谷川】
診療中やミーティングの中でのスタッフとの会話の中で
「~さんが言っていました」
とか
「ミーティングで○○と決まったので」
という表現をすることがあります。
この表現が出るのは良くないな、と思います。
例えば「院長が言っていました」という表現は、「院長の権威」を借りて自分の正当性・主張を通そうとしていることになります。
大切なことは、~さんが言っていた「理由」「論理」にあるはずです。
「院長が言った」ことではなくて、院長が○○と言った理由、論理の部分を主張しなくてはいけません。
院長や先輩の権威を借りて話をすれば話が早く進んで楽かもしれません。
しかし、「何が正しいのか」「自分がどう考えたか」という視点・判断が抜けてしまいます。
上司が間違った判断・主張をしていることもあると思うのです。
相手がたとえ上司だったとしても、自分の主張をすべきです。
違うのでは?と思ったり、理屈が分からないと思った時は自分の考えを伝えるべきです。
「上司」が「正しい」のではなく
「なぜそう決まったのか?その理由・判断」が「正しい」の基準のはずです。
人との議論はとても労力を使います。頭も使うし、感情的になる事もあります。
しかし、人と議論することで物事を判断・決定する力がついていくのです。
だから議論から逃げてはいけないと思います。
上司は部下から反論されるとストレスを感じるものです。
しかし、部下の意見に耳を傾け、自分の「地位」や「ポジション」ではなく「論理」で納得できる説明ができなくてはなりません。
だから論理的な思考を鍛え、学ぶことができます。
部下からすれば、上司と議論はしにくいものです。
「自分が上司に意見を言うことなんでできない」というのは思い込みです。
当然、上司の方が経験も知識も多いわけですから論破されてしまうことが多いと思います。
ですが、だからこそ上司と議論をすることで部下も多くの事を学ぶことができるのです。
上司も部下も議論をしてともに学んでいく。
同じなんですね。