他喜力
【FROM:院長・歯科医師 長谷川】
夢や目標を掲げていつも高いモチベーションで仕事に取り組める人がいます。
一方でとても能力があるにもかかわらず仕事に対するモチベーションがあまり高くない人もいます。
人のモチベーションはいったいどこから来るのでしょうか?
それは「誰のために」仕事をしているか、で変わってくるのではないか、と最近思っています。
人は誰でも自分の成長や成功を望んでいます。
日々の仕事の中で、またはセミナーを受けたり、本を読んだりして、自分の技術や知識を高めていくのは楽しいし、達成感があります。
でも、ある程度のところまでやって、できるようになってしまうと段々モチベーションが下がっていきます。
これは、仕事や勉強を「自分を喜ばせるために」やっているからではないか、と思うのです。
これが「他の人のために」と考えていたら、モチベーションが尽きないと思います。
つまり、自分だけのためではあまり頑張れないけど、他の人のためならば頑張れる。
自分の親や子供をイメージするとわかりやすいと思います。たぶんみんないくらでも頑張ると思うのです。
自分に能力や技術や力が身に付いたらそれを「誰のために」使うのか?
ということを真剣に考えることが必要だと思います。
西田文郎さんという方の「他喜力」という本があります。
「他喜力」というのは他人を喜ばせたい、という気持ちとそれを実現する力のことなのですが、「患者様にどうすれば喜んでもらえるか?」とか「上司に喜んでもらえる仕事をしよう」と考えると、もっと良い仕事をしなければ!とモチベーションが高まります。
仕事で大きな成果を上げることができる人は、皆この「他喜力」が優れています。
「誰かに喜んでもらいたい」
「誰かの役に立ちたい」
と思うと自分の中で仕事や勉強の位置づけ、モチベーションが変わってくる気がしませんか?
いつもどの患者さんにも喜んでもらえる治療をしよう、と思えますし、
自分の成功や成長よりも、上司の成功とか部下の成長を喜べる人間でありたいな、と思えます。
今月は誰を喜ばせる、というのを目標にするのも良いかもしれませんね。