違いを生むもの
【FROM:院長・歯科医師 長谷川】
歯科医院(歯科医師)が持つ強みとはなんでしょうか?
競争の激しいビジネスの世界では、企業は中核になる強みを持つことが大切なのだそうです。
中核になる強みというのは、他社が真似できない優れた技術・能力です(コアコンピタンスと言うそうです)。
では、歯科医院(歯科医師)としての中核になる強みとは何でしょうか?
中核となる強み・価値というのは、患者様が他医院ではなく自分の医院を選ぶ、本質的な価値とはなにか?ということです。
これはとても難しい質問です。
昔であれば、
「しっかり上手に治療してくれる」
「早く治療してくれる」
ということが患者様にとって一番の価値だったかもしれません。
今は医療技術が発展し、個人でも口腔衛生に関する情報をたくさん収集できる時代ですから、患者様のニーズは多種多様になってきています。
「セレックで1dayトリートメントができる」
「マウスピース矯正をやっている」
「訪問診療をやっている」
等々
になってくるのかもしれません。
簡単に言うと「隣の歯科医院(歯科医師)では、できないことが私たちはできます」というこだと思います。
それが患者様にとって差別化=価値になってくるのだと思います。
これからの業界のことで言うと、う蝕罹患率は減少し「患者」と言われる人達が少なくなっていきます。
とはいえ、ゼロにはなりませんし、一方で高齢者は増え続けるので「お口の健康を守る」という歯科医院の本質的な仕事は決してなくならないと思います。
しかし、歯科医院の役割や機能は大きく変わっていくのかもしれません。
だからこそ、歯科医師は常に新しい医療技術と幅広い知識の習得をしなければなりません。
今できる技術を高めることや、知っていることを深めることに比べると、新しいことをするのには時間やコストがかかります。
しかし、そこに投資をしていかに自分にできることの範囲を広げることができるか。
それが他者との違いを生み、価値を生むのだと思います。