「チーム医療」とは何か
【From:歯科医師(入社3年目)】
僕が就職活動の際に重視していたのは、目標である「開業」に向けた勉強ができるかどうかということ。とにかく大きな医院で、保険診療から自費診療まで勉強・実践ができる環境が整っていることだけを優先して医院を探していました。
入職して2年目になると、自分のチームを持つようになりましたが、そこであらためて「診療はドクター1人では行えない」という意味を実感するようになりました。
自分が治療を行う際には、周りのスタッフに自分と同じ方向を向いて一緒に頑張ってもらうことが大切ですが、サポートが中心となるアシスタントは、ともすれば仕事が単純作業になってしまいかねません。治療技術に自信を持ち始めていた中で、チームメンバーのモチベーションをどのように導いていくのかという新たな壁にぶつかりました。
これは、入社前には全く予想していませんでした。大学でも運動部の部長を務めていましたし、人間関係にはどちらかというと自信がある方だったので・・・
それから、試行錯誤していく中で、治療の内容・経過をチーム全体で共有し、それによってスタッフが積極的に患者様とコミュニケーションを取りやすい流れをつくることを心がけるようにしていきました。スタッフが患者様からの質問にも的確に答えられるようになりましたし、何よりみんなの雰囲気が格段に明るくなっていくのが良く分かりました。
スタッフとの意見がぶつかったとき、昔の自分だったら、そのままそっぽを向いて心を閉ざしてしまったかもしれません。でも、チームを重んじる風土の中にいることで「必ず改善したい」と前向きに考えられるようになったのだと思います。
こうした変化を実感し、それが診療とリンクすることは私自身の大きな達成感へとつながっています。
目標に近づこうと思うと、1分1秒がすごく貴重に思えてきます。何気なく日々を過ごしてしまうのではなく、すべての行動が将来につながると考え、毎日を過ごしていと思う今日この頃です。