「少々お待ちください」ってどれくらい？
【From:カウンセラー・入社5年目】
突然ですが「少々お待ちください」と言われたら、あなたは何分くらいをイメージしますか？
先日あるお店に行ったとき、店員さんから「少々お待ちください」と言われました。
そのときの私は、3～4分くらいかな、と思っていました。
でも、なかなか店員さんは戻ってこない・・・
どれくらいの時間が経っていたでしょうか。正確に時間をはかっていたわけではないですが、待っている時間はとてもとても長く感じるものです。
どこで待っていたらいいのだろう？
まだ時間がかかるなら隣のお店にも行きたいな。。。
そういえば着信があったし、折り返したいな…
なんて思いながら結局、何もできず待ち続けていました。
でも、こういうことってあるなーって思ったんです。
その店員さんが「少々お待ちください」といったその”少々”は、5～6分をイメージしていたかもしれませんし、もしかしたら10分前後を意味していたかもしれません。
こんな風に、言葉が持つ「意味」とは、必ずしも想像通りの伝わり方をすることばかりではありません。
「言葉はどう伝わったか」が全て
人とのコミュニケーションにおいて、言葉の「意味」は常に、伝えた相手の中にあります。
”私はこう伝えた”
と思っていても、それを聞いて
”相手がどう受け取ったか”ということが、コミュニケーションの全てなのです。
先ほどの例で考えると、「少々待つ」という意味が、自分と相手で同じ認識になるように伝えることを意識するだけで、違った伝え方ができたのではないでしょうか。
「5分ほどお時間をいただきますので、こちらの席におかけになってお待ちください。」
「10分ほどかかりますが、もしよろしければお車の中で待たれますか？」
こんな風に、どれくらい待てばよいのかきちんと分かれば、安心して待つことができるはずです。
このような小さなことも、患者様や一緒に働くスタッフに安心感・信頼感を持ってもらえる第一歩です。
”言葉の意味が、相手にはどう伝わっているか？”
小さなことですが、日々のヒントになれば嬉しいです?